あの頃の夕張を求めて

澄みきった空気、山並みに囲まれた豊かな自然の中で、炭鉱で開かれた先代の営みの上に、貧しくものびのびと成長した、そんなあの頃の夕張を探す画像ブログです。

現在の真谷地一区

無題
沼ノ沢から線路を渡ると、袋小路の町 真谷地があります。
こんな山奥に町があったなんて・・・そう、ここも炭鉱で開かれた場所でした。
山奥から沼ノ沢に向かって、一区、二区、三区・・・と呼んでいました。
往年には炭鉱住宅が立ち並び、人々の生活の場として学校や商店もあり、盆踊りも行われていたそうです。
今回は最深部の一区の現在の姿を確認してきました。
画像 117
二区のゲートをくぐり、坂道を進みます。
当時は当然ながらゲートはありませんでした。
画像 036
最初のカーブのところです。
年期の入った土留めの壁が迎えてくれました。
画像 035
道の右手は、このように目もくらむ崖になっていて、正面の山の上には真谷地神社と真谷地小学校がありました。
低地に見える木材置き場は、かつては住宅が並んでいました。
画像 034
道のわきの側溝のコンクリートが、人が生活していた痕跡を残しています。
画像 033
案内標識も残っていました。
画像 029
ゲートを過ぎて10分ほど坂を上ると、広い住宅地跡と思われる場所に出ました。
画像 031
ちょうど上の航空写真の住宅が並んでいた道です。
狭い崖の道を過ぎて、こんな広い丘に出るとは、何かの行楽地として開放するとかゲートで通行止めにしておくのがもったいない気もします。
画像 032
住宅の土台に段差をつけていた痕跡が残っています。
ここが一区の住宅地であったことを物語っているのですね。
画像 030
ここも盛り土をしたか、または地面を斜めに削ったか、人工的に平地を整備したような痕跡だと思います。
公園かグランドだったのでしょうか。
画像 028
真谷地一区は、青空が近い自然に囲まれた天空の丘の上のオアシスに見えました。
この道を更に進むと下りになり、上の沢という集落があったそうです。
いまは、住宅や建物など皆無な森の中となり、舗装されていなかった当時の道は廃道化して雑木林に変わってしまっていました。
100年後の人たちは、ここが住宅地だったのだと気がつくでしょうか。

ちなみに、清水沢の居酒屋ともゆきのご主人は、ここ真谷地一区のご出身です。
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  1. 2012/07/16(月) 21:52:34|
  2. 真谷地
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:12
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コメント

よろしくどうぞ

すばらしく情報が集約された検索HPですね。
リンクしていただきありがとうございます。
わたしも参考にさせていただき、今後とも炭鉱町の灯りを消さずに、歴史や文化を盛り上げていきたいと思います。
相互にリンクさせていただきましたのでよろしくお願いいたします。
  1. 2012/07/31(火) 07:24:42 |
  2. URL |
  3. tomato #-
  4. [ 編集 ]

リンク報告

【リンク報告】

 こんにちは。私は、神山卓也
http://homepage2.nifty.com/kamitaku/
と申します。

 今般、私が運営しておりますホームページ「炭鉱マニア」
http://coal.shimazu-yoshihiro.net/
の「リンク集」の「その他or個人による、炭鉱or炭鉱鉄道などのサイト(特定の地域や炭鉱版:北から順に)」欄
http://coal.shimazu-yoshihiro.net/coallink.htm#areaper
から貴サイトにリンクを張りましたので、その旨、報告申し上げます。

 今後とも、よろしくお願い申し上げます。

  1. 2012/07/30(月) 23:14:35 |
  2. URL |
  3. 炭鉱マニアHP管理人・神山卓也 #O/BmnR6Q
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>富岡付近

記事のUPを楽しみにしており。
毎回、ときめいています_ありがとうございます。

>富岡付近の鉄塔がヘリコプターで一部撤去

一般的に資材搬入・搬出でヘリコプター使用となると
クレーン車・作業車用等の取り付け道路・保守用道路が無い場所 例えば山中とかにになるのですが、
(簡易ヘリポートスペース確保も義務付けられますし、とてつもなく高額です…)
私が居た頃には富岡には鉄塔と思しき物はなかったです。(S47年までですが)

富岡近辺には錦・丁未方面に6600V高圧送電鉄塔がありましたが…
木村さんHPの最近の写真で確認したのですが避雷線を残した送電鉄塔はまだ残ってます。(未撤去)

…… また下記のごとく想定するも 富岡近辺での可能性は無さそう ……

・歴史村来場者見込みの携帯会社の基地局鉄塔
・万字方向峠_道路交通情報送信簡易鉄塔

・風致公園横の基地局新増設・更改・撤去工事
   ↓↓↓↓
《 木村さんの
風致公園の写真に、私が居た頃は当然無かったμ(マイクロ)無線局(おそらく道庁・開発局さんの中継局)
が写ってましたが保守用道路も有りそうでした 》

熱き想いの「旅芸人さん」を突き動かす
残すべき記録・史実 探索要するスポットが、まだまだ たくさんあるんですね。
  1. 2012/07/26(木) 19:07:44 |
  2. URL |
  3. めだか #r6uSoc5A
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お久し振り

匿名さんはめだかさんでしたか。
福住7区の件ではお世話になりました。
こちらのブログにもいらしていたんですね、気にしていただきありがとうございます。
それにしても、放送アンテナ関係の方だったのですね。
今後とも、よろしくお願いいたします。

2年くらい前に富岡付近の鉄塔がヘリコプターで一部撤去されたという噂を本町の床屋さんで聞いたことがあります。
何か情報ありましたら教えていただきたいです。
  1. 2012/07/25(水) 20:41:27 |
  2. URL |
  3. tomato #-
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【社光の反射板】

記憶(推定_含む)では…
TV(テレビ)電波の反射板だったのではないかと?

当時
TV以外で反射板(無給電中継)を使用する超短波・極超短波を扱う施設は
電電公社(NTT)しか夕張には無かったはずなので。 


あいまいながら1969 or 1970年?頃
VHF帯テレビ中継・サテライト局(NHK STV HBC)が小松高台に出来るまで
利用されていたのでは…と思いますが撤去時期は まったく判りません。

家(福住3区)のアンテナ方向(高松・社光中間方向)をVHF帯はサテライト局(東:小松)にして、
UHF帯(HTB)は西(福住4区方面)のままにしてたような……記憶もあります。

(参考UHF帯:HTB UHB(1983年開局) (TVhは1989年))


ちなみに現状
地デジでの中継局場所は南清水沢の「安藤山」のようですね。

以上
不確かな情報として…ドウダッタッケ!?(・_・;? 
  1. 2012/07/24(火) 19:32:13 |
  2. URL |
  3. めだか #r6uSoc5A
  4. [ 編集 ]

はい

電動自転車は考えました、スクーターの方がいいかなとか、基地みたいなのを作って保管しておこうかなとか。笑

jazさんもブログ見ていただいていましたか、ありがとうございます。
わたしもいつも参考にさせていただいています。

匿名さん、そこで仕事をされていた方だったのですね。
> レースイスキー場(左側)に10m四方の反射板があったんですよ
この反射板、こういう使い方をするためだったのですか。
社光の山にも反射板ありませんでしたか?
写真で見たことがあります。
  1. 2012/07/24(火) 09:52:20 |
  2. URL |
  3. tomato #-
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【真谷地の奥の電波塔】について

日本電信電話公社(現NTT)の無線中継所(名称は沼の沢無線中継所)ですね。
苫小牧~帯広間の「マイクロウェーブ無線中継所(TV・TEL)」でした。苫小牧からの監視制御する無人局で「苫小牧--沼ノ沢--日勝--木野--帯広」というルートです。
NTT専用道路ゲートがあり(写真よりまだ先)から山頂の局舎までは林道ではなく、保守作業・故障修理等で入局する以外普段、ゲートは南京錠で閉じたままでした。
(山火事等緊急事態対応で予備鍵は沼の沢警察派出所・営林署さんにも渡ってはいましたが…)

アナログTV網⇒地上デジタル化 多重無線電話回線⇒光ファイバー へと移行し
北海道NTT道内μ中継回線は2008年終了となり廃局になりましたが局舎撤去したかまでは分かりません。
夕張(福住)出身なので、真谷地(沼ノ沢無線中継所)での年2度の仕事は楽しみでした。
水・食糧を持ち込み 1週間籠もって、受電設備や送受信機機器の点検整備してました。

それにしても、写真では まだ電柱に三相配電線があるということは…NTT東日本 旧μ中継所施設ではなく
例えば 開発局さん・ドコモさん・道警さん などの(他アメダス送信施設)μ施設が現用であるかもです?
決して 公表はしていませんが…(国土地理院地図では 電波塔マークを載せなくなりました。)
電力電柱は気になりますね。

夕張のμ無線回線といえば
本町の電話局の小鉄塔には4mφ_パラボラアンテナがありました。ルートは岩見沢--栗山--夕張 で栗山--夕張間は見通しNGのためレースイスキー場(左側)に10m四方の反射板があったんですよ。(覚えている方もたくさん居られると思いますが)この施設も無くなりました。

またよけいな書き込み したかも…ですねぇ。
教えて戴いたのに(福住)まだ行ってません m(_ _)m
  1. 2012/07/21(土) 19:26:24 |
  2. URL |
  3. めだか #r6uSoc5A
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真谷地大好き人間

今年はまだ一度も足を運んでいませんでしたので嬉しくなりました。
最初のゲートを超えてすぐの左の石垣、1区へ上っていくのところに住んでおりました。
1区への坂道、登り終えた住宅地、昔のままですぐ思い出せます。
秋の紅葉の季節も見事ですので探検記よろしくお願いします。
ちょうど最後の写真の水たまりを超えて、右に電信柱が見えてますが、この下が上の沢の川が流れ、この向かいが丁度神社山です。その影に真谷地小學校でした。
神社山の紅葉はピカイチです。
下ノ沢の奥山(小學校の裏)が熊のテリトリーですので、吠えられることもありますが・・・。
夕張探訪や夕張の歴史、いつも楽しく読ませてもらっています。
ありがとうございます。
  1. 2012/07/20(金) 15:09:26 |
  2. URL |
  3. jaz3216 #9GWVC0v.
  4. [ 編集 ]

自転車は使いませんか?

徒歩では大変ですね。バイクのポケットモンキ-と言う手も有るけれど入手と保持が大変なので電動自転車は如何ですか。
ロ-ドレ-サ-で必死になって坂を登っているとオバアチャンの電動チャリがスイスイと涼しい顔して抜いて行きますよ!。勝てないです!。
  1. 2012/07/19(木) 19:15:24 |
  2. URL |
  3. ロケットマン #j97DS3eU
  4. [ 編集 ]

はい

ちょうど天気のいい日に当たって、いい写真が撮れたと思っています。
真谷地は行き止まりの町の独特の雰囲気を持っていると思います。
小学校の件ではpiroさんたちと盛り上がりましたね。笑

電波塔は数年前壊されたといううわさもありますが、どうなんですかね。
徒歩でしか行けないので、到達するのは難しいですかね。
  1. 2012/07/18(水) 09:32:49 |
  2. URL |
  3. tomato #-
  4. [ 編集 ]

真谷地の奥の電波塔

あるマニア登山HPによると、真谷地のゲートから歩いて進み、行き止まりの小高い山の頂上に電波塔があるそうです。
彼は、この道で郵便バイクとすれ違ったそうです。亡霊かと思ったら、やはり本物で、郵便局の人も驚い顔をしていたそうです。
今も電波塔へ郵便バイクが行っているかは、
解りませんが。数年前私は、奥のゲート先から
夕張市の名前入りパジェロが帰って来たのを見ました。
  1. 2012/07/17(火) 06:20:45 |
  2. URL |
  3. t #dR3K1tfM
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本当に感謝です!

私は道内あちらこちらと行っていると思いますが、夕張はとても興味深く好きな街の一つです。その中でもこの真谷地。昔、北炭真谷地炭鉱専用鉄道跡地も沼ノ沢駅からゆっくりと全て調査した記憶があります。
勿論、tomato様と知り合うきっかけとなった真谷地小学校があった地でもありますし(^^)

ずっと気になっていたそのゲートの先・・・。青空が綺麗でした。感謝です!
  1. 2012/07/16(月) 23:20:06 |
  2. URL |
  3. piro #gIjqKKIU
  4. [ 編集 ]

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夕張は人生のふるさと。鹿ノ谷で過ごした楽しかったあの頃を決して忘れません。現在は札幌在住。
往年の夕張を追い求めています。
上の写真は探索専用パジェロミニ。
11092411CIMG1885.jpg
カメラ:Nikon COOLPIX P500

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